育児情報室NO.21
この内容は、平成29年1月19日の「子育て応援団」のときに配布させていただいた冊子の内容です。
第25回 地域事業「子育て応援団」
平成29年1月19日
子育てで悩んだ時、この冊子をそっと開いて見てください。
ナーサリールームでお手伝いできますか?
ありましたら遠慮なくお声をかけてください。

「離乳食の体験保育から…」
ナーサリールーム園長
あいいく保育室室長 神山 まり子
毎日の子育てご苦労さまです。子育ては、楽しいですか、疲れませんか、それとも・・・。そうですね!!一言では言い表せませんよね。それが「子育て」だと思います。
今回は、ナーサリールームで行っております子育て支援の一環として実施しております「体験保育」を通しての「離乳食体験」での質問の多いお話を少しまとめてみました。
心待ちにしていたお子さまの誕生、生まれた赤ちゃんのお世話は随分と手がかかります。お腹が空いても泣くだけ、眠くても泣くだけですからね。でもそばにいる大人が分かってあげていろいろ判断し接して育っていくものです。お乳の飲ませ方も落ちついてきてお子さまの笑顔に支えられ首もすわりホッとしたころが丁度4~5ヵ月ごろです。
さあ、「離乳食の準備期」です
離乳食は、お子さまのペースで進めます。親もお子さまも初めての経験です。慣れないうちは戸惑うことばかりですが、母乳を飲ませたときと同じです。そのうちお互いがコツをつかみ上手に食べられるようになります。
離乳食の準備として野菜のゆで汁(ニンジン・玉ねぎなど)やお味噌汁の上ずみを薄めたものを水分補給として飲ませます。初めてお乳以外の食べ物の出会いとして、とても大切ですね。お子さまの機嫌の良い時にスプーンで少し一口から飲ませることから始めると良いと思います。初めての経験でお子さまには抵抗感があるのは当然ですが、経験を重ねるごとにきっと表情も豊かになります。
このような姿が見られましたら離乳食のスタートです
☆首がしっかりすわっている
☆大人が食べている姿を見て口をもぐもぐさせて食べ物に興味を示す
☆欲しそうに身を乗り出したりする姿が見られるようになる
☆おっぱいやミルクを吸う動きのほかにスプーンなど口に入れても舌で押し出すこと(押し出し反射)が少なくなってくる
いよいよお乳以外の食べ物10倍粥等を舌先乗せてあげましょう、口を閉じて舌を前後に動かしながら食べ始めます。
離乳食をいやがるときには
「離乳食をあまり食べてくれない。」と体験保育にいらした方は必ず言います。そのようなときには、無理強いせずにお乳以外のものを初めて口にするお子さまの気持ちに添いながら何が嫌なのか様子を伺って見るのもいいですね。スプーンの材質に違和感があるのか、口に入ってくるタイミングが合わないのかもしれません。食べないことを周りの大人が心配しているとお子さまも不安になりますので、やさしく声をかけながら楽しい食事になるといいですね。
離乳食の進め方
ゴックン⇒モグモグ⇒カミカミ⇒完了期
準備期は、スプーンやお乳以外の物に慣れる時期です。
そして初期のゴックン期は、まだ1回食です。形状は、ヨーグルトのような感じで滑らかにすり潰したものです。
中期のモグモグ期は、2回食になります。お豆腐くらいの形状で上あごと舌で押しつぶしながら飲み込めるものです。そして、いろいろな味や舌触りが経験できるように食品の種類を増やしていきましょう。
さらに後期のカミカミ期は、3回食になります。形状は、バナナくらいです。歯ぐきでつぶしながらいろいろな味や感触を楽しみます。ここまでの離乳食後は、毎食ミルクを飲みます。
完了食のころになりますと1日3回の食事とおやつになります。ご自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始まります。
手づかみ食べも大事な成長です
7~8カ月ぐらいになりますとお子さま自ら食べ物に手を伸ばし、つかんだ物を口に運ぼうとします。
12~18カ月ころになりますと手づかみ食べのピークです。この手づかみの体験が「自分で食べたい」意欲を育てていきます。汚れる、時間がかかるなど周りの大人は大変ですが、お子さまは手に持った物の感触からその軟らかさや硬さを感じます。そして手づかみの握り方をご自分で考え調整して食べられるようになります。手のひらや指の腹、指先の使い分けもここで学びます。
手づかみ食べは、食べ物を目で捉えて口への運んで入れるという目と手の協応行動ですので、いろいろな力を習得していきます。自分で思うように食べられる感覚大切にしたいですね。きっと、たっぷり手づかみした手は、スプーンやお箸などの食具も上手に使えるようになっていきます。
ナーサリールームでは、親子で離乳食の体験ができる「体験保育」を行っております。
離乳食を始めるとき、ちょっと不安でしたらお電話いただけますか。担当保育士がちょっとお手伝いできます。同じ月齢のお子さまや少し高い月齢のお子さまと過ごすことで不安が解消されることもあります。
ひとりの人格を尊重し個人差や家庭の違いを認めて、集団のなかでも大人のご都合主導でなく子どもが自ら育とうとする力をこれからも援助していきたいと思っています。
見学することで、ある程度の発達見通すことができ、子育てが少し楽になることもあると思います。お気軽にいらしてください。
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